君がこんなにも、早く逝ってしまうなんて思いもしなかったよ。
幾つになっても、会う度に幼い頃の武勇伝を称えあって、励ましあって、
これからだって、いくらでもそんな時間を持てるとばかり、疑う事すら忘れていたよ。
あの頃はいつだって、君とは対等にやり合っているつもりでいたんだけど、
本当は、随分と私が気付かないように、手加減してくれてたんだろう?
いまなら、わかるよ。
ほら、1度久しぶりに会ったら、私の方がわずかに背が高い時があって
その時ばかりは、そうとう焦ったって?
後から私の事がちょっとだけ好きだったとか聞いたような聞かなかったような
昨日、君の古いメールを確認した時に
どうして一言でもメッセージを送らなかったんだろう。
後悔したって、後の祭りだけど、
君の優しさは、いつだって私にとっては
当然過ぎて意識する事すらなくて
これから、ずっと君がいない寂しさが繰り返し押し寄せてくるのに耐えながら、君の残像を追い続けなきゃいけないんだね。
君の孤独や人生そのものを、もう少し理解したかった。
倒れるまで我慢しないで、何か連絡してくれたって良かったじゃん。
君の手の温もりは、ずっと覚えておくよ。
本当は、こんな形で伝えたくなかったけど、
君と過ごせた時間は最高に楽しかったよ。
今までありがとう。
君の分まで頑張れるといいな。
君のガッチリとした大きな手の温もりは、ずっと忘れない。